パンとお菓子『Armerie』宇部では珍しいドイツ系のハードパン

新天町のアーケード内に、2025年11月にオープンした「パンとお菓子 Armerie(アルメリア)」。
開店直後から、パンを求めて多くのお客さんが訪れる話題のお店です。
店内には、ドイツ系のハードパンを中心に、バゲットやベーグル、焼き菓子などが並びます。
今回は、店主の越智おち あきらさんに、パン作りで大切にしていることや想いについてお話を伺いました。

目次

店頭に並ぶパン

店内に入ると、左手のショーケースにパンや焼き菓子、右手の冷蔵ケースにサンドイッチなど約20種類の商品が並びます。
定番商品に加え、週替わりのクッペや月替わりのベーグル、サンドイッチもあり、訪れるたびに新しいパンに出会えるのも魅力です。

ドイツ系のパンに馴染みがない方でも選びやすいように、POPにそれぞれの特徴や味などが書かれています。
気になるパンがあれば、丁寧に説明してくれるので安心です。
そんな中から、越智さんにおすすめや人気の商品をいくつか伺いました。

エピ

初めて訪れた方におすすめなのが、「エピ」。
生地そのものの味がいちばんよくわかるパンで、「まずは何もつけずにそのまま食べてみてほしい」と話してくれました。
小麦の穂の形をしていて、外はバリッとしたハードな食感。
シンプルな味わいながら、噛めば噛むほど小麦の甘みが楽しめるパンです。

カヌレ

焼き菓子の中でも人気なのが「カヌレ」。
生地は2日以上寝かせ、ラム酒は使わず、バニラの香りをしっかり感じられるのが、アルメリアのカヌレの特徴です。
外はカリッと、中はしっとり。
「カヌレが苦手かも…」という方にも、ぜひ一度食べてみてほしいと話してくれました。

焼き菓子はカヌレのほかにも、アールグレイをたっぷり使った「女王のカヌレ」やフィナンシェ、ガレットブルトンヌなどがそろっています。
ご自宅用にはもちろん、どれも手土産にもぴったりです。

プレッツェル/シュニットラウフ

ドイツの代表的なパン、「プレッツェル」も並びます。
中でもおすすめなのが、ネギを混ぜ込んだマーガリンをたっぷり挟み、さらに上にもネギをトッピングしたプレッツェルサンド。
初めて見たときは「ネギとマーガリン?!」と驚きました。
これはドイツではスタンダードな食べ方のひとつで、「シュニットラウフ」と呼ばれているそうです。
食べてみると意外にもあっさりとしていて、ネギの香りとほどよい塩気が生地によく合ってクセになる美味しさでした。

ラウゲン・シュタンゲ サンド

プレッツェル生地で作る細長いドイツパン「ラウゲン・シュタンゲ」を使ったサンド。
具材は月替わりのものもあり、筆者はピスタチオ・ハム・レッドチェダーチーズがサンドされたものをいただきました。
見た目はハード系ですが、一口食べると意外と柔らかくてびっくり。
ほどよい塩気のある生地は具材に負けることなく、それぞれの味をしっかり引き立てています。
ほかの組み合わせも食べてみたくなる一品です。

パン作りのこだわり

越智さんが大切にしているのは、「パンそのものの美味しさを知ってもらうこと」。
サンドイッチにしても、具材の味だけが主役にならないように、あくまでパンの味がきちんと感じられることを大事にしているそうです。
「プレーンのパンを食べて、“美味しい”と思ってもらえたら嬉しいですね」と話します。
パンそのものの味をしっかり感じてもらえるよう、生地作りにも時間をかけているそうです。

一般的なパンよりも長く時間をかけて発酵させているため、12時間から24時間以上かかることも。
じっくりと時間をかけることで、砂糖を加えなくても自然な甘みや香りが引き出されるそうです。
さらに、グルテンも分解されやすくなるため、消化にもやさしい生地になるといいます。
取材中、発酵途中の生地を見せてもらいましたが、砂糖を使っていないのに、甘い香りがふわっと広がって驚きました。
ここからさらに発酵が進み、一次発酵が終わる頃には、ケースいっぱいになるほど大きく膨らむのだとか。

時間との勝負

お店を閉めた後は、生地や焼き菓子の準備。
夜19時に寝て、深夜0時に起床し、そこからパンの成形や焼成を始めるそうです。
全て一人で行っているため、工房には5分刻みのスケジュールがびっしり。
ショーケースに並ぶまでに、たくさんの時間と工程が重ねられていて驚きました。

お店を始めたきっかけ

越智さんは宇部市出身で、もともとはパン屋とは別の仕事に長く携わっていました。
パンやお菓子作りは以前から好きで、家族や職場の人に作っていたそうです。
その後、シェアキッチン「夢見キッチン」を利用して本格的に作るようになり、「お金を払うから作って!」と言われることもあったといいます。

「いつかは自分のお店を持てたらいいな」と考えていた中、商店街に空き店舗を発見。
もともと商店街を元気にしたいという気持ちもあり、出店を決意したそうです。
「自分のお店から、少しでも商店街が明るくなっていったらうれしいですね」と、笑顔で話してくれました。

空間づくりにもひと工夫

店内のショーケースや壁などは越智さんの手づくり。
「着飾りすぎず、入りやすい雰囲気に」と考え、ショーケースはあえて色を塗らず、木の素材をそのまま活かしています。

また、並んでいる時間も楽しんでもらえるようにと、壁にはドイツに行った時の写真やパンに関する本なども展示されています。

名前の由来

店名の「Armerie(アルメリア)」は花の名前で、花言葉は「思いやり」、「共感」です。
「美味しいものを一緒にみんなで楽しみたい」という“共感”と、長時間発酵によって体にやさしいパンを届けたいという“思いやり”。
そんな想いが、この名前に込められています。

今後の挑戦

今後は、パンや焼き菓子の種類を今の20種類からもう少し増やしていきたいといいます。
目標は30種類ほど。
一人で仕込みから焼き上げまで行っているため、すぐに増やすのは難しいですが、少しずつ挑戦していきたいと話してくれました。

オープン直後から行列ができることもあり、日によってはお昼前に売り切れてしまうことも。
その日のラインナップはInstagramのストーリーで紹介されています。

越智さん

美味しいパンをみんなで一緒に食べましょう!

宇部ではめずらしい本格的なドイツ系ハードパン。
気になった方は、ぜひ一度足を運んでみてください。

店舗情報

店舗名 パンとお菓子 Armerie(アルメリア)
住所 〒755-0042
山口県宇部市新天町2-3-15
営業時間 10:30〜16:00(売り切れ終了)
定休日 水・木曜日
SNS Instagram
取材日 2026年1月29日
うべとっぴん https://ube-toppin.com/shop/4064/

※こちらの記事の内容は2026年2月16日現在の情報です。
 記事は内容、金額等変更の可能性があります。
 最新の情報についてはHP等でご確認、または、店舗等にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

宇部生まれ、宇部育ち。元気いっぱいな2人の女の子のママです。
おいしいものが大好きで、食べることが何よりの楽しみ。
宇部市の素敵な場所や、おいしいごはんなどの情報をお届けします!

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