小松原町にある「ビストロナオ」は、2025年4月21日で10周年を迎えました。
「箸でいただくフランス料理」をコンセプトに、おいしいフレンチをカジュアルに楽しんでほしいという想いで、女性シェフが営んでいるお店です。
提供しているコース料理は全て手作りで価格もリーズナブル。
馴染のお客様や地元の方に愛されているお店を取材しました。

目次

予約がおすすめ

お店は小松原町の山大病院通り沿いにあります。
駐車場が店の前に7台、裏の第2駐車場に5台停められます。

4人がけのテーブル席が4つ、2人がけが1つありますが、すぐに埋まってしまう日もあるので、予約することをおすすめします。
ディナーは完全予約制です。

人気のランチコース

人気の「ポティロンランチ(2,400円)」は、オードブル、スープ、選べるメイン料理(魚か肉)、自家製パン、デザート、ドリンクが順番に運ばれてきます。
肉料理と魚料理どちらもいただける“シェフのおまかせフルコース”「ペコロスランチ(3,700円)」は、要予約となっています。

今回は2人で来店し「ポティロンランチ」を注文。
メインは肉と魚それぞれを選びました。
この日のオードブルはサラダ、キッシュ、ローストビーフ、テリーヌなどが盛られ、目にも鮮やかな一皿。
地元産の旬の食材を使っているそうで、夏野菜がふんだんに使われていました。

野菜のクリームスープは具沢山で優しい味です。

肉料理のメインは「長州鶏の香草パン粉焼き」。
鶏肉が柔らかく、香ばしい香草パン粉とソースが相まって食欲をそそります。
色鮮やかな野菜は素材を生かした味付けで、最後まで美味しく食べられます。

魚料理は「天然鯛のポワレ」。
魚介と夏野菜が添えられ、この季節にぴったりな程よくスパイシーなソースがかかっていました。

自家製パンはフォカッチャとレーズン、ゴマが入ったカンパーニャフランスパンの一種でスープによく合う食事パン
一番人気というフォカッチャはふわふわで、スープやメインの残ったソースをつけて食べるのも美味しくておすすめです。
おかわりOKというのも嬉しいサービスです。

デザートは一人一皿ずつ違うものが盛られているのもワクワクします。
クリームブリュレ、ガトーショコラ、シャーベット、これらも全て手作りです。
ドリンクも付いていて、ジュース、コーヒー、紅茶などから選べます。

おすすめのドリンク

単品のドリンクメニューも充実しています。
料理に合わせてグラスワインなどアルコールと一緒に楽しむのももちろんOKです。

今回は、おすすめの自家製ジンジャーエールをいただきました。
カットした生姜がゴロっと入っていて、生姜の風味とスパイスが利いた本格ジンジャーエール。
爽やかな飲み心地はこの夏ぜひ飲んでほしい一杯です。

シェフのナオさん

仕込みから仕上げまで全て一人で行っているのは、山中直美さん。
宇部市出身で夢だった教員になるため、福岡の大学に進学し、高校の教員免許を取得したそうです。
しかし、卒業後は、そのまま福岡に残りアルバイトから続けていた飲食業の道へ進みます。
もともと料理は好きだったそうで、最初にイタリアンの店に勤めたあと、フランス料理や様々なジャンルの料理を提供するホテルで修行して、宇部に帰ってきてからもホテルのシェフをされていました。
15年ほど経ち、2015年4月に現在の「ビストロナオ」をオープンさせ独立しました。

オープン当初

当時、息子さんが小学1年生だったこともあり、ランチ営業から始められました。
お母さまが接客を担当され、二人三脚で一からの挑戦。
宇部にフレンチのお店が少なく、受け入れられるのか心配だったそうです。
また、女性のシェフということもあり、お客様の信頼を得るのは時間がかかりそうだと覚悟していたと言います。
しかし、オープンすると「気軽に美味しいフレンチを食べられる」と評判となり、お客様も順調に増えていきました。
息子さんが大きくなり、その後ディナーも始められ、落ち着いた空間でお酒とフレンチが楽しめる店として今年10周年を迎えられました。
今では高校生になった息子さんが週末のディナーのお手伝いをされているそうです。

手作りのこだわり

パン、デザート、ドレッシングどれも全て自家製にこだわっていて、保存料や添加物は使っていないので安心して食べられます。

nishida

ランチもディナーもされていて、仕込みから全てお一人だと大変だと思いますが…

ナオさん

特にクリスマスや忘年会などの繁盛期は寝る間も惜しむくらい忙しいですが、手作りがうちの“ウリ”なので、それだけは続けていきたいと頑張っています。

nishida

メイン料理はお皿までアツアツで、細部にまでこだわられているのを感じました。

ナオさん

出来立てが一番のごちそうだと思っていて、出来立てを美味しい状態で提供したいので、料理の温度が保てるように気を使っています。

nishida

素材を生かした優しい味付けで、とても食べやすく美味しくいただきました!

ナオさん

旬の食材を使って、暑い夏はさっぱりしたものや少しスパイシーさを出したソースを使ったり、冬には煮込み料理を多くしたり、お客様がその時期に食べたいものを想像しながらメニューを決めています。

ビストロナオには幅広い年齢の方が来られますが、60代以上の方も良く来られるそうですよ。

ディナー

ディナーは1組で貸し切り、もしくは2組までとなっていますので、お早めにご予約ください。

※ディナーのイメージ

ディナーコースは、前菜、オードブル、スープ、パン、魚料理、肉料理、デザートがついて、6,200円~となっていています。
ご予約時に内容やご予算をご相談ください。
アレルギーの有無や食べられる量などを聞いてくれます。
※ドリンクは別料金です。

※ディナーのイメージ

見ためも華やかなコース料理はお祝いにもぴったりです。
デザートをお祝いプレートにすることも可能ですよ♪
美味しいお料理とお酒を一緒にお楽しみください。
※テイクアウトやオードブルも事前予約で承っています。

10周年を迎えて

10周年を迎え、お客様や地域の方からお祝いの声がたくさん届いたそうです。
「お客様からお花を頂いたり、おめでとうと言っていただいたり、とても嬉しかったです。地域の方からも応援していただいていると実感がわきました。オープン当初は女性シェフが受け入れられるか心配もありましたが、逆に女性ということで来やすいと言ってくださる方もいて、温かいなぁと感じます」とおっしゃっていました。

ボランティア活動

地域の応援を受け、もともと社会貢献にも興味があったことから、地域に恩返しをしたいと、ボランティア活動をされています。
地域こども食堂「みんにゃ食堂」での活動は7年あまり続けているそうです。
また、小学校で食育の授業を受け持ったり、調理学校の講師も務められたこともあるそうです。
「地域に恩返しできるよう今後も続けていきたい活動です」と話されていました。

ナオさん

宇部の好きなところは、田舎ですが暮らしやすいところです。
そして、人が優しいのが一番好きなところですね。

気軽においしいフレンチを

「ゆくゆくは全て一人でできるように、こじんまりとしたお店を持ちたい」とおっしゃっていて、お客様と向き合って丁寧にお料理を提供していきたいという気持ちが感じられました。
「ビストロ」はフランス語で「食堂」という意味があるそうです。
みなさんもぜひ気軽に、体にも心にも優しいフレンチを食べに行ってみてください。

店舗情報

店舗名 ビストロナオ
住所 755-0066
山口県宇部市小松原町1丁目6-24
営業時間

ランチ/11:00~15:00(LO14:00)
ディナー/予約制

定休日 日曜
TEL 0836-43-9698
HP https://www.bistronao.jp/
SNS Instagram
取材日 2025年7月1日
駐車場 店の前に7台あり、店の裏に第2駐車場5台あり
うべとっぴん https://ube-toppin.com/shop/2207/

※こちらの記事の内容は2025年7月15日現在の情報です。
 記事は内容、金額等変更の可能性があります。
 最新の情報についてはHP等でご確認、または、店舗等にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

宮崎県出身で、宇部市に移り住んで10年になります。
3児の母で毎日奮闘中!好奇心が強く新しい場所、人に会うのが大好きなので、毎回の取材が楽しみです。まだまだ宇部の知らない所を発見して、ワクワクを届けられるように頑張ります。

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