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山口大学で働く韓国出身の准教授「宋 俊煥」先生が宇部に来た経緯と宇部での発見

釜山で生まれ育ち、韓国の大学院、東京大学大学院を修了し、現在、山口大学工学部で准教授をしている宋 俊煥先生(以下、「宋先生」という)を取材しました。
この記事では、宋先生が宇部に来たきっかけや、約6年間住んで気づいた宇部の魅力についてご紹介します。

目次

建築への道のきっかけは父親

ソウル清渓川の風景

高校のときに進学はどこにするつもりかと聞かれた際に、自然と建築の道に進むと答えた宋先生。父親が建築に携わった仕事をしていたため、同じ道を進みたいと漠然と思ったそうです。

今にして思えば日本に来たのは無謀

東京大学大学院の学位授与式

韓国の大学院まで進みましたが、そこでは勉強というよりは現場での仕事ばかりで、まだまだ学びたいと思ったそうです。
もともと当時の大学院の先生が日本の都市・建築について勉強をしていたこともあり、日本に行くことを決意しました。
なんと宋先生は修士論文を提出すると卒業式も出ず、学校や住むところを決めずに日本へ出発したそうです。
今にして思えば何も決めずに来れるその勇気が恐ろしいと言っていました。
日本語も話せなかった宋先生は、入試に必要なポートフォリオ(※作品集)を作りながら、1年間日本語を勉強し、東京大学大学院を目指しました。
もし落ちたら韓国に帰ろうと思っていたそうですが、東京大学大学院に見事合格し入学します。

宇部に来たのはたまたま

東京大学大学院の授業の様子

大学院を修了後、研究を続けるため大学教員を目指していましたが、韓国に戻るかこのまま日本に残るか悩んでいたそうです。
そんな中、恩師から知らせを受けて、山口大学工学部の募集があることを知りました。
福岡に行ったことはあっても、山口県は存在すら知らなかった宋先生でしたが、山口大学を受けてみることを決意します。

宇部に来てみたら…

宋先生が面接試験の前にGoogle mapで山口大学工学部を調べてみると、東新川駅が最寄り駅と判明。
大学に一番近い駅だから大きい駅だと思って降りたら、無人駅で驚いたそうです。
そもそも、今まで釜山・ソウルと東京しか住んだことがなく、無人駅というものを知らなかったとのこと。
ある日曜日に琴芝駅から電車に乗ろうと10分前に着くと誰もおらず、「この駅は日曜日に電車は止まらないんだ!」と勘違いをし、宇部新川駅まで走って行ったこともあったそうです。

満員電車に比べたら快適!

ono

宇部に住んで6年ぐらいですが、どんなところが好きですか?

宋先生

住みやすいところですね。東京などの都会では、お店に行くとき混んでいるかどうかをまず調べてから行かないといけませんが、宇部はそういうことがなく待ち時間が短いところが良いです。車生活も楽です。

ono

車生活の方が良いですか?

宋先生

いいですね。 東京に住んでいた頃は八王子から柏まで通っていて、電車で片道2時間、往復で4時間かかっていたので今はとても快適です。

ono

確かにそれは大変ですね。宋先生にはお子さんがいらっしゃいますが子育ての環境としてはどうですか?

宋先生

美術館などの文化的要素を子どもに見せられないのは残念です。ただ飛行機で東京まで1時間半で行けるので、とても利便性は良く宇部の良いところだと思います。

ono

宇部空港の駐車場無料なところもいいですよね。

宋先生

僕からするとありえないですね!吉祥寺に1人1600円する美味しいハンバーガー店へ奥さんと2人で食べに行ったんですけど、1時間800円の駐車場に2時間停めて払った金額が1600円で、食事代を3人分払った気分になりましたよ。ずっと都会に住んでいる人は地方のそういう良さを知らないと思います。

宋先生が宇部で取り組んでいらっしゃるウォーカブル等の取り組みに関しては、こちらの記事でご紹介していますので、併せてご覧ください。

※こちらの記事の内容は2022年2月25日現在の情報です。記事の内容は変更の可能性があります。

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この記事を書いた人

大学は電気工学で、文章を書くことよりもパソコンでの加工などが得意な理系女子です。
そんな私ですが、まだまだ知らない宇部の魅力があることを知り、そういった宇部の魅力を少しでもお伝えしていけたらと思います。

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