宇部のレトロな喫茶店「珈琲店じゃがいも」夫婦二人三脚で50年

宇部市中央町にある喫茶店「じゃがいも」は、2024年5月で50年目を迎えます。
常連のお客さんから若い方まで、幅広い層に人気のお店です。
昔ながらの趣がある喫茶店を営むご夫婦を取材させていただきました。

店内の雰囲気

お店は宇部新川駅から徒歩5分の平和通り沿いにあり、「じゃがいも」という大きな文字が目を引く外観となっています。

中に入るとテーブル席と、この左側にはカウンター席があります。

昭和レトロな雰囲気が漂っていて、何だか懐かしい気持ちになります。

お店を始めたきっかけ

「じゃがいも」は1975年5月10日に、奥さんの加藤貴美江さんが始められました。
元々、古布を使った服をご自分でデザインされ、展示会などもされていた貴美江さん。
その傍ら、当時の緑豊かな平和通りが気に入り、喫茶店と服の販売を始めました。
「じゃがいも」の由来は庶民的でみんなに愛されるお店をという意味を込めて名付けられたそうです。
開店当初は、コーヒーとポテトサラダ、パンなどがセットになったものを出されていて、男性のサラリーマンや学生などの方がメインで来られていたそうです。

その後、ご主人の光則さんが料理を担当するようになり、食事などのメニューも増えてきました。
ケーキもご主人が独学で学び、フランボワーズをはじめ、チーズケーキやチョコレートなど、10種類以上のケーキを日替わりで作られています。
現在は、貴美江さんや娘の藍さんが接客などお店のお手伝いをされています。

工房愚

喫茶店の奥の部屋では、貴美江さんがデザインされた服を販売する工房があります。

店の裏に入口があり、服を見に来られるお客様もいらっしゃいます。

京都などで仕入れた古布を貴美江さんがデザインして服を作っており、男女問わずお客さんが訪れます。
今でも月に一度京都に足を運び仕入れを行ったり、博多で展示会を行ったりと精力的に活動されています。
宇部を離れることも多いため、光則さんと二人三脚で喫茶店と両立しながらお店を続けられているということです。

50年を振り返って

nishida

お店を続けてきて良かったことは何ですか？

加藤夫妻

色々な方と知り合えることがうれしくて、それが財産になっています。
昔ながらの常連さんも多く、帰省した際は必ず寄ってくださったりするのがうれしいですね。

nishida

50年お店を続けられるってすごいことですね！

藍さん

小さい頃から両親の姿を見ていますが、長く続けることは本当にすごいなと思います。

加藤夫妻

たまたま、毎日こつこつ続けていたら50年経っていた感じです。
これからも毎日お店を開くだけです。

常連さんはもちろん、若い方も多く訪れる喫茶店「じゃがいも」は、どこか懐かしくほっと落ち着く空間。
幅広い層に受け入れられるお店の雰囲気が長く続く秘訣なのではないかと思いました。

今後の展望

今後は親子3人でお店を切り盛りしていくとのこと。
藍さんは「平和通りも人通りが少なく寂しいですが、12月に行われたイルミネーション点灯式では多くの人が集まって、お店にもたくさんのお客さんが来てくれました。そのようなイベントが定期的に開催されて平和通りも賑わってくれればと感じています。」とおっしゃっていました。

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メニューを改定されたこともあり、今後は月替わりの特別メニューとして「昔あった懐かしのメニュー」を出す予定とのこと。
人気があった、ピラフの上にポテトが乗った「特製ピラフ」も復活するかも…？
お客さんの要望を反映していくそうなので、思い出のメニューがある方はリクエストしてみてはいかがでしょうか。

店舗情報

店舗名	珈琲店じゃがいも、工房愚
住所	〒755-0045 山口県宇部市中央町一丁目4-11
営業時間	11:00～16:00
定休日	月曜、第1・第3火曜
TEL	0836-33-3357
SNS	Instagram
取材日	2024年1月17日
駐車場	あり
うべとっぴん	https://ube-toppin.com/shop/1251/