宇部市西本町にある「めがねとけいは おくたき」は、2025年4月2日に店名が「おくたき」に変更されました。
「おくたきといえば眼鏡屋だ」と記憶してもらえたら…と店主の奥瀧隆志さんは話します。
時計も変わらず取り扱っていますが、さらに眼鏡に特化し、県内外のファンも多い同店を取材しました。

目次

町の時計店から「めがね屋」へ

昭和40年の「おくたき時計店」

「おくたき」は、1955年に先代の奥瀧忠志さんが「おくたき時計店」として現在の場所に創業されたのが始まりです。
時計販売を中心に眼鏡、宝飾品を取り扱うお店として長年、地元で愛されてきました。

隆志さんが2代目としてお店を継ぎ、2016年にリニューアルし店舗を一新しました。
現在は、デザイン性のある海外ブランドや日本製のハンドメイドなど、こだわりのある眼鏡・サングラスを中心に、壁掛け時計や腕時計も取り扱っています。

他とかぶらないデザイン性

おくたきの眼鏡を愛用している常連さんによると「その眼鏡はどこで買ったの?」とよく尋ねられるそうです。
お客様ご自身も、おしゃれな眼鏡をかけている人にどこで購入したかと聞くと、大体おくたきで買ったと言われるとも話していました。
地元だけでなく、口コミで県外からの来客もあるそうです。

店内には所せましと珍しいフォルムの眼鏡が並びます。
普段めがねをかけない筆者は、眼鏡へのあこがれもありつつ、自分には似合わないと感じていました。
そんな私に、似合いそうな眼鏡を数点すすめてくれ、試着させていただいたのですが…、自分では普段選ばないようなデザインのものが、なぜか、しっくりときたので驚きました。

隆志さんは、お客様の顔と特徴を見て、その人らしさが表現できるものをチョイスしているそうです。
例えば、面長で顔の掘りが浅い筆者には、太淵で大き目の物が似合うそうです。
かけた瞬間、新たな自分に出会えたような感覚と、そのかけ心地の軽さにびっくり!
世の中にはこんなメガネがあるのか、と大げさではなく純粋にそう思いました。

隆志さんは、眼鏡をかけることの喜び、楽しさを感じてほしいと話します。
ベルギーの眼鏡ブランド「テオ」の初期からの大ファンだそうで、リニューアル当初、直談判しお店での取り扱いを叶えたそうです。
ファッション性を追求しつつも、あくまで機能性を重視。
海外ブランドでもあることから、仕入れてから日本人の骨格に合うように調整されているそうです。

アフターフォローも手厚い

おくたきで取り扱う眼鏡のフレームは2万円からとなっています。
筆者が素敵だなと思ったものは5万~6万円の価格帯で、すぐに手を出せるものではありません…。
しかし、海外メーカーに限ってはアフターサービスが充実しており、部品の交換なども全て無料で行ってくれるそうです。
初期費用は高額に感じるかもしれませんが、アフターフォローもしっかりしており、長く使えると思うと安心だなと思いました。
実際に、隆志さんの奥様は、お気に入りの眼鏡を10年近く愛用されているそうです。

また、眼鏡購入の際に、お客様が一番気になるのがレンズを決める時だそうで、おくたきでは、お客様に主導権を託し、コスト面と性能の両面で納得のいくものを選んで頂くそうです。
時間をかけて丁寧に相談にのってくださるので安心です。

文筆家と音楽家の一面

隆志さんは、幼少から新聞記者を夢見てきたといいます。
その夢は今も健在で、ライターとしても活動され、書くことはもはやライフワーク。
おくたきのHPやインスタグラムでも「オクタキ節」が垣間見え、引き込まれます。

また、ロックバンドのベーシストとして海外でアルバムをリリースするなど活動してきました。
バンドが縁で音楽ライターとしても執筆されています。
お店をリニューアルする際、ソファを置いてサロン風のスペースを設け、音楽仲間だけでなく、お客様とコミュニケーションがとれるようなお店を目指したそうです。

奥瀧さん

写真は西側の出窓のDJブース。
特になんの目的もなく作った出窓がターンテーブルを二台置くのに最適なスペースだとあとで気づいたものです。

nishida

宇部の魅力はどんなところにありますか?

奥瀧さん

音楽シーンがあること。
素晴らしい演奏家、愛好家が居ること。
歴史を紐解いても、あっと驚く人たちがこの街を訪れ、感動を呼び起こし、音楽への入口を与えてきたことがわかる。
文筆家の端くれとしてそのあたりを文献にまとめたいと思いはや10年。
脳がまだ働いているうちにそろそろ書きたいと思います。

「おくたき」に“遊び”に行く

「おくたき」に屋号を変えるタイミングで、以前からファンだった米国の老舗時計メーカー「タイメックス」の取り扱いを始めたそうです。
こちらも奥瀧さんが直接ブランドと交渉して叶ったもので、そのバイタリティの高さには脱帽です。
今後も奥瀧さんのお眼鏡に叶った素敵なアイテムが増えていくかもしれませんね。

「好きな事がすべて“おくたき”の仕事に繋がっている」という言葉の通り、奥瀧さんの「好き」が詰まったお店。
眼鏡を買いに行くというより、「おくたき」に遊びに行くという感覚の方がぴったりな気がします。
ぜひ、気軽に足を運んでみてください♪

店舗情報

店舗名 おくたき
住所 755-0052
山口県宇部市西本町2-1-26
営業時間 9:30~19:00
定休日 不定休
TEL 0836-21-6257
HP https://www.octaki.net/
SNS Instagram Facebook
取材日 2025年4月3日
駐車場 あり
うべとっぴん https://ube-toppin.com/shop/775/

※こちらの記事の内容は2025年4月18日現在の情報です。
 記事は内容、金額等変更の可能性があります。
 最新の情報についてはHP等でご確認、または、店舗等にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

宮崎県出身で、宇部市に移り住んで10年になります。
3児の母で毎日奮闘中!好奇心が強く新しい場所、人に会うのが大好きなので、毎回の取材が楽しみです。まだまだ宇部の知らない所を発見して、ワクワクを届けられるように頑張ります。

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