「Open Street Ube 2.0」(以下、オープンストリート宇部)とは、平和通りを魅力あふれる空間に変えるための取り組みです。
歩道にベンチやテーブルなどを置くことで“ちょこっと”変化を加え、気軽に集える場所を目指しています。
今回は、その内容をご紹介していきます。
オープンストリート宇部って?
「オープンストリート宇部」は、コロナ禍での三密を避けるため、2020年に「にぎわい宇部」が始めた取り組みです。
当時、国土交通省が路上利用の占用許可基準を緩和したことで、お店の前の歩道を活用したテラス営業が可能になり、このことで店内の密を避けるとともに飲食店の支援ができるようになりました。
さらに、宇部市は「ウォーカブルウォーカブル(Walkable)」という言葉は「Walk(歩く)」と「able(~できる)」を組み合わせたもので、「歩きやすい」「歩きたくなる」まちという意味推進都市」として、居心地がよく歩きたくなる街づくりを進めています。
その一環として、にぎわい宇部では平和通りでのテラス営業についてオープンストリートとして実施しています。
もともとはコロナ禍対策の新しい生活様式として始まった「オープンストリート宇部」ですが、今回から「Open Street Ube 2.0」へと名前を変え、新たな取り組みとして屋外でくつろぎや交流ができる場所として、中心市街地のにぎわいの創出を目指しています。
なぜ平和通りで?
平和通りは、広い歩道や手入れの行き届いた並木、花壇があり、「緑と花と彫刻のまち」を象徴する宇部市のシンボルロードです。
電線類の地中化やタイル舗装の歩道が開放感やおしゃれさを感じさせ、歩きやすく快適な環境が整っています。
また、沿道には飲食店もあり、屋外での休憩や食事に適した場所です。
こうしたことから、平和通りを活用して活性化につなげようとして選ばれました。
設置場所は?
平和通りに面した「BENCH」、「珈琲店 じゃがいも」の店舗前、噴水の彫刻付近に設置されます。
誰が取り組んでいるの?
この取り組みは、にぎわい宇部を中心に、若者クリエイティブコンテナに所属している山口大学の学生に協力していただき、空間デザインのアイデアを提供してもらいました。
コンセプトは「既存のオブジェクトに“ちょこっと”付け加える」。
店舗前にある花壇に付属した既存のベンチや、木陰を生む木々に着目し、現状ではあまり利用されていないこれらの既存のオブジェクトに、“ちょこっと”手を加え、変化を与えることで、「歩きたくなる・くつろぎたくなる平和通り」を作り出します。
どんなものを設置するの?
かだん de コーヒー
既存の花壇にある御影石のベンチに背もたれとドリンクホルダーや食べ物を少し置けるテーブルを設置します。
木陰ベンチ
店舗前の木を囲むようにテーブルとイスを設置。
木を中心として人々が集まり、お店からテイクアウトした商品をここで食べたり、木陰で休憩したりすることができます。
よりあいテーブル
座席付きの飲食ができる大きさのテーブルを設置。
お店のテラス席の一部として使うことができ、また通りがかりの人が使うこともできます。
照明
暗くなると足元をほのかに照らすテープライトを設置し、夜間も楽しむことができます。
11月から始まるイルミネーションと併せてお楽しみください。
どんな人がどうやって利用するの?
お店を利用する方はもちろん、歩いている途中で一息ついたり、友人と気軽におしゃべりを楽しんだりと、立ち寄りたくなる空間になります。
夏は木陰を活かして涼むことができ、冬は心地よい日差しを感じながら過ごせます。
また、噴水前に来るキッチンカーで購入した料理をここで楽しんだり、ストリートライブが行われる際は音楽を聴きながらくつろぐことも出来ます。
宇部新川キッチンカーの情報については下記サイトをご覧ください。
今後の予定は?
今後、まだ設置していない花壇や並木にも、ベンチやテーブル、パラソルを追加し、さらに居心地がいい空間を増やす予定です。
また、この空間を活用して地域のイベントも開催し、より多くの人が平和通りを訪れることで、通り全体、そして中心市街地ににぎわいをもたらしていきたいです。