宇部市に本社を置く「株式会社オータニ」(以下、オータニ)は、創業93年の歴史ある会社です。
創業以来、地域の工場での構内請負業務を中心に事業を展開し、現在は建設業、不動産業、介護福祉事業など幅広い分野に取り組んでいます。
このようなオータニが2025年1月にアグリ事業部を設立し、農業分野に新規参入!
今回は「ビバ!ファーム」でトマト栽培を行う、アグリ事業部に密着してきました!
なぜ、農業に新規参入したのか…その経緯や想いなどを大谷社長にお聞きしました。
オータニの歴史

オータニは、宇部市の主要産業が石炭から化学製品に転換を始めた1930年に、大谷英治社長のお祖父様が「大谷組」として創業しました。
当時は工業製品の運搬作業や工場内の機械メンテナンスといった業務が中心でした。
その後、二代目となる大谷社長のお父様の代で、建設業、不動産業、介護福祉事業へと事業を拡大していきました。
事業内容

建設業

不動産業

介護福祉事業
一見すると幅広い事業内容に見えますが、その根本にあるのは「地域インフラを支える」という想いと、時代の変化やニーズを先取りした事業展開。
大谷社長は「当グループが大切にしているのは、人と人とのご縁。求められる商品やサービスを提供し、地域に欠かせない存在であり続けたい」とおっしゃっています。

農業参入の経緯

オータニが農業に新規参入したのは昨年。
業績が安定しているタイミングで“次の柱”となる事業を模索していたところ「長く続けられて地域に必要とされる事業は何か…」と考えた時に「農業」が浮かんだそうです。

そんな中、大谷社長は農業支援のコンサルティングを手掛ける大学の同級生との再会を機に、2023年頃から本格的に事業化の計画を始めました。
実際に、先行して事業を導入している企業を視察した結果、温度や湿度等の外気の変化への対応が管理化され、農業未経験者でも採算がとれる環境が整っていると確信したそうです。

さらに印象的だったのが現地で食べたトマトの味です。
大谷社長正直、それまでトマトはあまり得意ではありませんでした。
でも、そのとき食べたものは“これなら食べられる!”と思える美味しさだったので、それが決め手となりました。
宇部産の美味しいトマトを安定的に供給できると思い事業に踏み切りました。
「ビバ!ファーム」建設

トマト栽培を行う「ビバ!ファーム」は厚東広瀬にあり、面積2,200平方メートルのビニールハウスで、年間約80トンのトマトが収穫されます。
農業コンサルティング会社と契約していることから、全国約8社の導入企業と生産・販売データを共有できるほか、農業の専門家による支援も受けられるため、新規参入でも安定した収穫が期待できるということです。

一般農家の倍以上の収穫量が実現できるのは、ICTによる制御システムで自動的にハウス内の環境を管理しているからです。

季節によって最適な温度、湿度を保つために、遮光カーテンや散水、空調などすべてが自動的に稼働しています。
人の手も惜しまない

徹底したデータ管理とはいっても、人の手による細やかな作業は必須です。
この日は、社員の方が作業台に乗り、わき芽とりを行っていました。

苗の定植から、芽かき(不要な新芽を摘み取る作業)、葉の管理など、昨年の1期目はすべてが初めてのこと。
大谷社長は「初めてのことなので、まずは自分がやってみることが大事だと思っている」と話します。
社員の方は、「最初は初めての農業に不安もありましたが、社長が自ら率先して行動し、何より楽しまれながら取り組んでいるのを見て、私たちもやらなければ!と奮起しました」とおっしゃっていました。

ハウス内は常時約28度で管理されていて、夏場の作業は特に大変です。
それでも、人の目で毎日トマトを確認することで、小さな変化にも気づき、病気を予防できたり、トラブルを防ぐことができるため、手間をかけて、なるべく農薬を使わない健康なトマトづくりにこだわっているそうです。

収穫、選果、梱包は全て、社員の方達が手作業で行っています。
手をかけた分、初出荷の時はわが子を送り出すような気持ちになり、それをお客様が手に取ってもらうことの嬉しさも同時に感じられたとおっしゃっていました。
「ビバトマ」の美味しさ

「ビバトマ」は大玉と中玉の2種類があり、県内の農産物直売所やスーパーマーケットの産直コーナーなどで販売されています。

11月から翌年の7月までの9か月間出荷され、朝一に社員の方が一斉に600~700㎏のトマトを収穫しています。
農薬はほとんど使わず、土の中の微生物の働きを活かすことで、リコピンやアミノ酸を豊富に含む栄養価の高いトマトが育ちます。

実際に食べてみると、苦みや酸っぱさが抑えられ、甘みと酸味のバランスが良いトマトでした!
皮が薄くて食べやすく、水分が多くジューシーな果肉は昔ながらのトマト本来の美味しさを感じられます。
そのまま食べても、料理に併せても楽しめます。

また、規格外のトマトは加工してトマトジュースとして販売しています。
食塩を一切使用せず仕上げた100%ストレートジュースなので、トマトそのままの美味しさを味わえますよ。

人と人とのつながり
店頭販売の他にイベントや地域のお祭りにも出店されています。
出店を担当している社員の方は、お客様からの声を聞けることもやりがいに繋がっているそうです。
お客様はリピーターの方も多く「トマトが食べられなかった子どもが、ビバトマなら食べるんです」という声もいただくそうです。
1期目の販路開拓では、これまで他事業で築いてきたお客様との繋がりや、大谷社長のご縁などで「ぜひうちでも売ってほしい」という声も多く、販売先には困らなかったそうです。
その反面トマトの供給が追い付かなかったため、2期目は安定した出荷数でもっと多くの方にビバトマを届けたいと話していました。
人と人とのつながりを大切にされている大谷社長の人柄が現れるエピソードだと感じました。
地域を育てる農業

ビバ!ファームでは、現在13人の方が働いており、農業未経験者の方も多く、新たな雇用の受け皿となっています。
大谷社長は、今後はいちご狩りなど観光型農業への展開や地域の農家が作った農産物を持ち寄って販売できる仕組みづくりも構想中だということです。
大谷社長お客様の声を聞くと「宇部産」のトマトということで選んで頂いている印象もあります。
地元・宇部の農産物が多くの方に知られ、手に取っていただけるよう取り組んでいきたいです。

お話を伺う中で印象に残ったのは、美味しいトマトを食卓に届けるだけでなく、その先に雇用を生み、地域との接点を広げ、地元・宇部の価値を提供する事業となっている点です。
建設業、不動産業、介護福祉事業、そして食を支える農業もまた、「地域のインフラ」のひとつと言えます。
今後も「未来をつくる農園」として、地域を元気にするため、持続可能な農業の実現に挑戦し続けていくと大谷社長はおっしゃっていました。
「ビバトマ」で検索!
ビバトマの公式Instagramでは最新情報を発信中です!
その他の事業部もそれぞれのアカウントで情報を発信されているのでぜひ検索してみてください♪
| オータニグループ | @otani.group |
| 株式会社オータニ(建設事業部) | @otani_building |
| 株式会社オータニ アパ・マンセンター(不動産事業部) | @ootani_apaman |
| 株式会社オータニ(アグリ事業部) | @vivafarm_tomato |
| 株式会社はんど | @ee.hand |
| 株式会社美祢工務店 | @minekoumuten |
会社情報
| 会社名 | 株式会社オータニ |
|---|---|
| 住所(本社) | 〒755-0054 山口県宇部市助田町7-13 |
| 住所(ビバ! ファーム) |
山口県宇部市厚東広瀬 |
| TEL | 0836-33-7878 |
| HP | https://vivafarm-tomato.com/ |
| SNS | Instagram、 Facebook |
| 取材日 | 2026年4月13日 |
※こちらの記事の内容は2026年5月25日現在の情報です。
記事は内容、金額等変更の可能性があります。
最新の情報についてはHP等でご確認、または、店舗等にお問い合わせください。

