昭和女子屋台Labの創業者「槌谷 直美さん」空いた空間、空いた時間を活用して人生を豊かにする

「昭和女子屋台Lab」は、30人もの作家さんの作品が7台の屋台に並ぶハンドメイド雑貨屋です。
宇部市銀天街の空き店舗を活用し、女性の活躍を応援する雑貨屋「昭和女子屋台Lab」。
そんな「昭和女子屋台Lab」立ち上げのプロジェクトリーダーを務められた槌谷さんに開業までのヒストリーを伺いました。

目次

画家になりたかった槌谷さん

多趣味で小さい頃からピアノやフルートの演奏、絵を描くことがお好きだった槌谷さんは、高校3年生の時、県外の美大をめざしていたそうです。
ところが、2歳下の妹さんが交通事故に遭われて、家を離れることができなくなりました。
槌谷さんは県内にある山口芸術短期大学に進学され、美大への編入を夢みて努力されたようですが、家庭の事情で断念されました。

家業を手伝うため建築士の資格を取得

短大を卒業後、槌谷さんは家業の建築業を手伝うことになり、資格取得のため、山口大学 工業短期大学部 土木工学科(旧)で勉強されました。卒業後は、ご実家の建築業を継いで、建築士として、経営者として忙しい日々を過ごされたようです。
しかし、2011年の東日本大震災をきっかけに、建設業のハードな働き方に強い疑問を持たれました。
ご自身、そして一緒に働かれる職人さんが夢をみながらできる仕事とは何かを考えるなかで、空き家を活用した仕事への挑戦の気持ちが芽生えたそうです。

B STYLE HOMEというリフォーム会社を設立

2014年には、リフォーム会社 B STYLE HOME(美しいスタイルのある暮らし)を設立し、住宅リノベーション、ルームスタイリング、整理収納、生前整理の事業をスタートされました。
槌谷さんは、建築士の他にもルームスタイリスト・プロ、生前整理アドバイザー認定指導員、片づけ収納/清掃マイスター認定講師、5Sインストラクター認定講師の資格をお持ちなので、幅広い豊富な知識を生かして各地で講演やセミナーも開催されています。

HP: https://bstylehome.wixsite.com/b-style-home

「昭和女子屋台Lab」の立ち上げのきっかけ

スクラップアンドビルド老朽化して非効率な工場設備や行政機構を廃棄・廃止して、新しい生産施設・行政機構におきかえることによって、生産設備・行政機構の集中化、効率化などを実現すること」に強い疑問を持っていた槌谷さんは今ある資源を無駄にすることなく大切にしたい、たくさんの空き家、空き店舗をうまく活用できないかと模索していました。
そのタイミングで中央町三丁目などの地区に散在する遊休不動産の有効活用を促進し、起業・創業者支援、にぎわい創出を図るために開催された「宇部市リノベーション講座」の募集があったので、これは「もう私がやるしかない!」との決意で参加されました。
そこで出会ったセミナー参加者の方々、山口大学の学生さん、ハンドメイド作家さん及びボランティアの方々と協力し実現したのが「昭和女子屋台Lab」です。
「昭和女子屋台Lab」では、ハンドメイド雑貨の販売をはじめとし、「ひとづくり・ものづくり・ことづくり」をコンセプトにワークショップを通じた仲間づくり、起業支援、女性のチャレンジ等を行っていらっしゃいます。

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空いた時間の活用からハンドメイド雑貨店

くめ

槌谷さんはハンドメイドがお好きでシェアショップを立ち上げられたのですか?

槌谷さん

実はハンドメイドは全くしていませんでした。

くめ

では、なぜハンドメイド雑貨のシェアショップに興味を持たれたのですか?

槌谷さん

女性のスキマ時間で働けることは何か?と考えたところ、この考えにフィットするのがこの「昭和女子屋台Lab」だったのです。

くめ

そうなんですね。でも、今はご自身も製作販売されていますよね?

槌谷さん

オープンすることになりハンドメイドについて、講師の方に習い、助けてもらい作ることの楽しさを学びました。また、ハンドメイドは母の影響もあるのかもしれません。

くめ

お母さんの影響というと?

槌谷さん

昔、母がハンドメイドが好きで楽しそうに作品を作っている姿をみていました。母の姿から、女性の幸せとハンドメイドが結びついたのかもしれません。

槌谷さんが女性のチャレンジを応援する理由

槌谷さんは、さまざまな方と出会い会話をする中で、女性が「フルタイムで働くことを希望しておらず、働きながらも子供と過ごす時間を大切にしたい。料理や掃除の家事をきちんとこなしながら、生きがいをもって生きていきたい」と望んでいる方が多いことを知り、そんな日本の女性たちを応援したいと考えられました。
この想いが形となり実現したのが「昭和女子屋台Lab」なのでしょう。
これからは、女性が世の中を変えていく時代になるはずなので、女性が声をあげること、挑戦することを応援したいと笑顔で話されたのが印象的でした。

宇部のまちは、まだまだチャンスがいっぱい

くめ

宇部市に想うことがありますか?

槌谷さん

宇部市は何もないという声をよく聞きます。でもそれは実はチャンスがいっぱいあるということです。新しいことに挑戦(チャレンジ)できるまちであることを、私は誇りに思います。

くめ

宇部のまちは、まだまだチャンスがいっぱい…そう想うと可能性を感じますね。

おすすめは「うべスタートアップ」と「EN-biz(エンビズ)」

うべスタートアップ
EN-biz
くめ

周辺のおすすめスポットを教えてください。

槌谷さん

「うべスタートアップ」、「EN-biz(エンビズ)」です。

くめ

どういう方におすすめなのでしょうか?

槌谷さん

人生は人との出会いで変わります。自分だけの世界だと変われません。そういった意味では「うべスタートアップ」はイノベーションの起業家を育てる場として、また「EN-biz」は、コワーキング&サテライトオフィスの利用を通じて様々な交流が生まれます。

くめ

これらを利用することで多くの繋がりが生まれるのですね。

槌谷さん

人生をおもしろく、何かに挑戦し、前向きに生きたいと思う方は是非、足を運んでほしいです。きっと、素敵な出会いとたくさんのヒントが得られると思います。

店舗情報

店舗名 昭和女子屋台Lab
住所 〒755-0045
山口県宇部市中央町二丁目11-27
営業時間 10:00~15:00
定休日 土曜日、日曜日、祝日、臨時休業あり
TEL 090-7544-5829
HP https://yatailab.com/
SNS FacebookInstagram
取材日 2021年12月9日

※こちらの記事の内容は2022年2月25日現在の情報です。記事の内容は変更の可能性があります。

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この記事を書いた人

経理担当でパート勤務、3人を子育て中の久米です。
モットーは「とりあえず、やってみる」
季節遊びが大好きです。
家族で行ける楽しい場所を発信したいです。

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