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「山口パッツファイブ」社長 成田俊彦さんをインタビュー!

山口県宇部市がホームタウンの日本プロバスケットボールB3リーグ所属 山口パッツファイブ(旧:山口ペイトリオッツ)を運営する成田社長にお話を伺いました。
「山口パッツファイブ」改名の真相にも迫ります。
宇部市にあるプロバスケットボールチームをみんなで盛り上げていきましょう!

目次

成田社長について

成田社長は、マツダオート東京でバスケットボール選手としてプレイされ、その後は広報としてチームを支え、30代半ばでクラブチーム「所沢ブロンコス」(現:さいたまブロンコス)を設立しGM/代表に就任されました。
60才の時「さいたまブロンコス」の代表を退き、山口プロバスケットボール株式会社を設立されました。

山口プロバスケットボール㈱を設立

「山口県内に新規クラブを作りたい」と相談を受けた

B3リーグ所属「さいたまブロンコス」の運営をされていた成田社長ですが、以前から60歳を区切りに、その後は若い方へ会社を譲渡することを考えていたそうです。
ある日、山口県のバスケットボール関係者から、プロリーグ参入のための運営会社設立について相談がありました。
山口県ではバスケットボール協会や教員、地元のバスケ好きの方が中心となり「Bリーグに参入するチームを作りたい」という熱い想いが具体的に動き始めていたのです。
成田社長が相談を受けた時点で、トライアウトスポーツ競技の団体に加入を希望する選手が、団体関係者の前で自己の能力をアピールし、契約を目指す場のことにより選手が集められ「山口ペイトリオッツ」というチーム名、ロゴ、ユニフォームが決まっていました。

Bリーグ参入にはライセンスが必要

B3リーグ参入にはライセンス取得が必要です。
B3ライセンスの取得には、安定したクラブ経営ができるビジネスの基礎を築くことが求められます。
しかし、Bリーグ参入に必要不可欠な経営基盤を築くことは進んでいませんでした。

覚悟を決めて、山口宇部へ引っ越し

山口県の関係者から相談を受けたのは、新型コロナウイルスの影響で外出自粛が求められていた時期でした。
Zoomの打ち合わせでは、思うように意図することが伝わらず前に進みません。
成田社長は非常に悩まれましたが、山口県民の熱い気持ちに応えるため覚悟を決めて宇部へ引っ越し、お手伝いすることを引き受けられました。
最初は、長年培ったノウハウをもとに運営会社設立のサポートをして欲しいという依頼であったとか…。
成田社長1人では難しい為、埼玉で長年部下だったスタッフにも一緒に来てもらい、宇部でスタートすることになりました。

たった2週間でライセンス申請

2020年6月6日、成田社長は宇部のまちに降り立ちました。
宇部での初日「社長が決まっていない」と予想だにしないことを聞くことになります。
呼ばれて来たのは良いけど、社長が決まっていない、事務所もない。
このまま帰ろうかとも考えたそうです。
ところが、ライセンス申請期限は7月1日、申請まで1ヶ月もありません。
ライセンス申請には会社の登記が必須です。
成田社長は地元の方を代表にしたほうが良いと当初から思っていましたが、悩んで悩んで…悩んだ結果、自分が代表となることを決意して運営法人を設立しました。
申請後も、会社の運営資金集めや行政との連携、次シーズンからBリーグに参入することを想定しての準備など休む間もなかったそうです。

山口県ではBリーグが知られていない

飛び込み営業で「山口県にプロバスケットボールの運営会社を作りに来ました。チーム名は山口ペイトリオッツです」
と言っても、全国的にはメジャーになってきたBリーグですが、そもそも山口県内では知られていないので、まずはBリーグの説明から始めて本題に入ります。
営業先でネット検索ができないと話が進まないのでサイトの作成も急ぎ、8月には完成させました。
2020年9月にはB3リーグ参入のための第1次審査に合格し、翌4月に正式承認されました。

念願のBリーグへ参入

B3リーグ2年目の昨シーズンは、主力選手のケガやアクシデントが多く、選手もスタッフも130%の力で頑張りましたが、良い結果が残せなかったと悔しそうに話されました。
選手層の厚いチーム編成ができていなかったのも要因でした。
成田社長は、今シーズンは少し無理をして編成の予算を増やし、戦力の底上げを図られたそうです。
地元宇部のチームをみんなで盛り上げて行きたいですね。

「山口パッツファイブ」にクラブ名称を改名

次のステップとなるB2ライセンス申請の条件には、チーム名の商標登録が必要です。
成田社長は当初から既に決まっていたチーム名「山口ペイトリオッツ」が商標登録できないという懸念をもっていました。
しかし、地元の方の想いが詰まったチーム名であること、会社設立と同時にチーム名を変更する時間がなかったこと、B2ライセンス取得には早くてもリーグ参入後3~4年はかかるだろうとの見込みから、そのままスタートしました。

ところが、B2ライセンス申請にむけて会社としての環境が予想より早く整ったこともあり、商標登録の問題でB2昇格が叶わず選手の努力や地元ファンの後押しを無駄にすることは決してあってはならないとの経営判断から、このタイミングで商標登録が出来るクラブ名称への改名を決断されました。

山口パッツファイブの由来

Bリーグはトータルエンターテイメント

Bリーグは、バスケットボールを知らない方でも楽しめます。
バスケットボールの試合だけでなく、試合前のショー、チアリーダーのパフォーマンスなど会場が一体となって楽しむことができるトータルエンターテイメントだからです。
専用アリーナではないので、音や光といった演出はできませんが、声出し応援も解禁になったので、会場内の熱い声援でファンと選手が一体となり、感動で鳥肌が立つような世界感をつくりたいと成田社長は力強く語られました。

来シーズンに向けての目標

8位以内に入り、プレイオフ出場を目指したいです。
B2昇格も狙っています。
今年のB3は、かなりレベルが高いです。
そして、B3はおもしろいですよ。
是非、会場に足を運んで応援してください。

会社情報

会社名 山口プロバスケットボール株式会社
住所 〒755-0018
山口県宇部市錦町8-4
TEL 0836-39-7705
HP https://patsfive.com/
SNS Twitter
取材日 2023年6月12日

※こちらの記事の内容は2023年7月28日現在の情報です。
 記事は内容変更の可能性があります。
 最新の情報についてはHP等でご確認、または、直接お問い合わせください。

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この記事を書いた人

経理担当でパート勤務、3人を子育て中の久米です。
モットーは「とりあえず、やってみる」
季節遊びが大好きです。
家族で行ける楽しい場所を発信したいです。

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