西平原にある株式会社ウベモク(以下ウベモク)の新社屋が完成し、2026年6月1日から業務が開始されました。
木のスペシャリストであるウベモクならではの技術とこだわりを活かし、県産材をふんだんに使用した2階建ての木造建築です。
CLT(Cross Laminated Timber)を採用するなど、先進的な技術が詰まったウベモク新社屋の魅力に迫ります!
木のぬくもりと強度を兼ね備えた社屋

今回、新社屋をご案内いただいたのは、代表取締役社長 中尾泰樹さん。
築50年以上が経過し老朽化した社屋の建て替えにあたり、社員がより働きやすい職場環境の実現と、災害時にも事業継続が可能な社屋を目指すとともに、地域活動にも活用できる施設として、新社屋の建設に取り組まれました。
木造2階建ての社屋は、メインは在来工法、部分的にCLTを採用していて、材料にはほとんど山口県産スギやヒノキが使われています。

会社の顔となる受付には、無垢材を使用したデザインウォールを採用。
木のぬくもりを感じられる、上質な空間に仕上がっています。
足を踏み入れた瞬間に木のやさしい香りが広がり、訪れる人を心地よく迎えてくれる癒しの空間です。
強度を保つCLTを採用

お客様との打ち合わせに使われるブースの壁面に県産のスギを使用していて、一部の壁に「CLT」を採用しています。

「CLT(Cross Laminated Timber)」とは、木材を繊維方向が交差するように重ね合わせ、高い強度を持たせた新しい木質建材です。
コンクリート並みの強度と断熱性を持ちながら非常に軽量で、施工期間を大幅に短縮できます。
通常の杉板は12~15mmが一般的ですが、こちらで採用しているCLTは3層構造になっていて、厚さは約60mmのものを使用しています。

CLTを使用している部分には空洞がないため、叩くと詰まったような音がするのが特徴です。
実際に音を比べてみると、その違いを体感できます。

県内ではCLTの採用事例が少ないこともあり、見学会に訪れた関係者の皆さんも興味深く見学されていました。
施工を担当した新光産業株式会社の皆さんも、試行錯誤を重ねながら工事を進められたそうです。
商談スペースにこのCLTが一部採用されていることで、実際に見て、触れて、その魅力や特徴を体感できる空間となっています。

個室の商談スペースにも、一部CLTを採用しています。
スギ板に塗装を施すことで、木の風合いを生かしながらも、また違った雰囲気に仕上げることができます。
多目的ホール

1階にある「多目的ホール」は、37名の社員が集まれる場所として作られました。
社内での研修の他に、取り扱い商品の見学会なども開催できる広々としたスペースです。

壁一面に県産スギをふんだんに使用。
県内シェアトップクラスで、地場工務店等に木材を卸す会社だからこそできる、木の魅力を活かしたデザインです。

壁一面の大きな窓は、室内と屋外をゆるやかに結ぶ縁側をイメージし、木造建築にふさわしい工夫が施されています。
窓の外には同じ敷地内にある加工場が見えて、仕事のつながりや一体感を感じられる空間となっています。
また、社屋は大雨や高潮による浸水にも大丈夫なように、1階の床を約80cmかさ上げした上でオフィスの機能を2階に集約しています。

今後は、社員同士でバーベキューを楽しむなど、福利厚生の場として活用するのはもちろん、地域の方々にも開放し、教室やマルシェなどを通して、人と人とがつながる交流の場として活用していくそうです。
社員が働きやすい環境

2階のオフィスは1階とは雰囲気がガラッと変わり、作業がはかどりそうな落ち着いた空間。
社員のみなさんの声も取り入れながら、家具や設備を選んだそうです。

特に社員のみなさんから好評なのが、休憩などに利用できる「リフレッシュルーム」。
カフェのようなおしゃれで居心地の良い空間は、「こんな会社で働いてみたい」と感じる魅力がありました。
これからの若い世代にも選ばれる会社を意識して、社員が心地よく働けるよう配慮されたそうです。
「ウベモクらしさ」を体現した新社屋

山口県木材協会副会長でもある中尾社長は、積極的に県産木材を使用し、その魅力を伝えていきたいと話します。
2024年からは、独自ブランドの「無垢家てんねんいろ」という自然素材を使用した注文住宅、古民家再生事業も行っています。
木造建築は、定期的にメンテナンスを行うことで長持ちしますし、将来的にはリフォームなども可能です。
また、木にはリラックス効果や調湿効果など、科学的に健康への効果が証明されています。
さらに、耐震性や水害対策などの最新技術を取り入れることで、安全性や耐久性も兼ね備えた建物を実現できます。

私は社員にも健康で働いてほしい。
そして、お客様にも先進的な木造建築のご提案ができる会社でありたいと思っています。
木造建築で、これだけの規模や大空間を実現できるということを、この新社屋を通して体感していただきたいですね。

ウベモクを初めて取材したのは、2024年8月。
その時、中尾社長が「社員が快適に働ける環境を整えていき、若い人もこの業種に興味をもっていただけるようにしたい」と話されていたことを思い出しました。
また「地域に支えられてきた会社だからこそ、地域へ還元したい」という想いも変わっていません。
今回完成した新社屋は、そんな想いが随所に込められた場所だと感じました。
ぜひ、前回の取材記事も併せてごらんください!

会社情報
| 店舗名 | 株式会社ウベモク |
|---|---|
| 住所 | 〒755-0808 山口県宇部市西平原三丁目2番22号 |
| 営業時間 | 8:00~17:00 |
| 定休日 | 土曜、日曜、祝日 |
| TEL | 0836-36-8000 |
| HP | https://ubemoku.com/ |
| SNS | |
| 取材日 | 2026年6月26日 |
| 駐車場 | あり |
※こちらの記事の内容は2026年7月23日現在の情報です。
記事は内容、金額等変更の可能性があります。
最新の情報についてはHP等でご確認、または、店舗等にお問い合わせください。

