「小川蜜カス本舗」という名前を黄色地に黒文字の広告を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
宇部市昭和町にあります「小川蜜カス本舗」は1921年に創業され、なんと2021年で創業100周年を迎えました。
蜂蜜を使ったカステラなど和菓子が有名ですが、ケーキやゼリーといった洋菓子も販売しています。
小川蜜カス本舗さんの和洋菓子の魅力を取材しました。

目次

店内の様子

松山通り(190号線)から一つ西側の通り、昭和町一丁目商店会に店舗があります。
店内に入るとショーケースに並べられたお菓子がたくさんあります。

入って右手には洋菓子があり、ゼリーやケーキ、プリンなどのスイーツが並んでいます。
宇部市の方でも知らない方がいるかもしれませんが、実はクリスマスにはクリスマスケーキも作っているそうですよ。

スタッフおすすめ商品

No.1 大粒栗まんじゅう、しぶ皮付栗まんじゅう

栗まんじゅうに入っている栗は卸業者に「数が少ないので小川蜜カス本舗さん以外に卸せない」と言われるほど希少な大粒な栗を使っているそうです。
2007年に真締川に現れた「マジちゃん」の愛称で知られたアザラシにちなんで作られたそうですよ。

No.2 水ようかん

小豆と緑茶があり、緑茶は宇部産のものを使っています。

No.3 蜜カス(蜂蜜スカステラ)

作り方は創業当時のままで材料など変えることで進化し続ける看板商品です。

知る人ぞ知る本店に売っている「蜜カスのはしっこ」が個人的に大好きです。

お店のこだわり

カステラと言えば長崎が有名でザラメを使っていますが、小川蜜カス本舗では店名の通り蜂蜜が使われています。

初代当主小川直次さんが始めた当時ザラメが高価で手に入りませんでした。
そこで、手に入りやすい蜂蜜を使ってたまごの臭みを取ることにしたそうです。
昔はレンゲの蜂蜜を使っていたそうですが、現在は山口県産の山椒の蜂蜜が使われています。
山椒と聞いて意外に感じるかもしれません。
確かに蜂蜜のみだと苦いらしいですが、カステラに使うとたまごの臭みを上手く消してくれるそうです。

蜂蜜を使っていないブランデーカステラもおすすめ!

実はブランデーカステラは一番最初に開発したお店から作り方を教えてもらい、40年以上販売されています。
運転する人やお子様は気を付けなければいけない程のブランデーを使っているそうです。

材料にもこだわり!

小麦粉は佐賀県産の小麦粉を使用しています。
小麦粉によって食感が変わることを知らず苦労したこともあったそうです。
ある日、佐賀県の小麦粉販売店の営業の方が来られた際に、こちらを使ってみたそうです。
実は、国産の小麦粉はグルテンが少なくカステラなどのスポンジは適さないと言われていました。
小川蜜カス本舗さんがいろいろと試してみたところ、この佐賀県産の小麦粉が適していたそうです。
小麦粉の営業の方に出来たカステラを渡すとその営業の方を通じて、国産の小麦粉でカステラが出来ると全国的に広まりました。

他の商品は出来るだけ宇部市、山口県産、国産のいい材料を使うことにこだわっています。
SDGsの観点からトマトゼリーに使われているトマトは宇部産で不揃いで商品にならないトマトをピューレ状にして使用しています。

本店の他に厚南中野プラザ店があります

こちらの店舗ではケーキなどは置いておらず、単品や季節のものでも置いていないものがあります。
全ての商品が揃っているのは本店になります。

メッセージ

宇部や山口県産といったものを多く使っていますが、地元産だから使うのではなく、味を追求して良いと思った素材を国内外から取り寄せています。
ちなみにカステラに使っているものは国産のみです。
初代からの作り方はそのままで素材をより合うように研究しています。
長崎のカステラとは違う小川蜜カスのカステラをご賞味ください。

店舗情報

<本店>

店舗名 小川蜜カス本舗
住所(本店) 〒755-0011
山口県宇部市昭和町一丁目4番22号
営業時間 8:00~19:00
定休日 日曜
TEL 0836-21-0857
HP https://ogawamitsukasu.jp/
取材日 2022年8月26日
駐車場 あり
うべとっぴん https://ube-toppin.com/shop/650/
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この記事を書いた人

大学は電気工学で、文章を書くことよりもパソコンでの加工などが得意な理系女子です。
そんな私ですが、まだまだ知らない宇部の魅力があることを知り、そういった宇部の魅力を少しでもお伝えしていけたらと思います。

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