宇部市は瀬戸内海の豊かな漁場に恵まれており、年間を通して様々な魚が水揚げされています。
その魚が取り引きされる宇部市地方卸売市場の敷地内に、食堂があるのをご存じでしょうか。
今回は、知る人ぞ知る穴場の「魚市場食堂」での人気メニューや、宇部の魚介類の魅力をお伝えします！
漁港にひっそりとある食堂
港町にある宇部魚市場の敷地内に食堂はあります。
建物に看板がないのでわかりにくいかもしれませんが、青いのれんが目印で店の前に駐車場があります。
店内の雰囲気
店内は昭和の食堂の雰囲気で、テーブルが4つあります。
一人で来られるお客様がほとんどで、相席していただくことが多いそうです。
メニューは、海鮮丼や定食、うどんやカレーなどの単品もあります。
注文の際に一緒にお会計をします。
人気メニュー
人気No.1「海鮮丼」
人気メニューNo.1は「海鮮丼」1,100円。
開店当初からの看板メニューで、こちらを目的に来られるお客様も多くいらっしゃいます。
味噌汁と副菜2種もついてお得感満載です。
この日は、マグロ、サーモン、イカ、エビ、鯛、ミル貝、いくらがのっていました。
常に最大7種類の海鮮がのっていて、春はミル貝、夏は穴子、冬はブリなど季節によって変わるそうです。
その日の朝に獲れた魚介類を魚市場の加工場で処理し提供しているため、超！新鮮なものを頂けるのは魚市場食堂ならでは。
これを1,100円で食べられるという嬉しい一品です。
人気No.2「煮魚定食」
人気No.2は「煮魚定食」600円。
この日は赤魚で、こちらも魚市場で加工されたものを使われています。
柔らかいホロホロの身に甘辛いたれが絡んで絶品でした。
人気No.3「焼き鯖定食」
人気No.3は「焼き鯖定食」600円。
こちらも魚市場で加工されたものを使った定番の人気メニューです。
身は柔らかくて香ばしい香りも食欲をそそり、ごはんが進みましたよ。
番外編「うどん」
「肉うどん」も人気のメニューで、定食にプラスで注文する方もいるそうです。
食堂の歴史
魚市場食堂は宇部魚市場株式会社が運営していて2015年に開業しました。
もともとこの店舗では40～50年前に別の食堂が営まれており、セリに来られる漁業関係者が仕事終わりに利用されていたそうです。
その食堂が閉店して、漁業関係者が利用できる食堂を復活させたいという想いから魚市場食堂を始められました。
最初の5～6年は、セリが終わった時間帯の午前4時から午前8時まで営業していましたが、その後、お昼の時間帯に変更されました。
それからは漁業関係者はもちろんですが、一般の方も利用されるようになり、お仕事の合間にランチに来られる方が多いそうです。
最近では、口コミで市外から来られたり、出張や旅行中の方も見受けられるそうです。
食堂を支えている「おねえさん」
この食堂で開店当初から調理を担当されているのが「藤山みちる」さんです。
魚市場の職員の方から「おねえさん」と親しみを込めて呼ばれています。
調理と接客は2人で行っており、お客様が多い日はお待たせしてしまうこともあるそうです。
最近では物価高騰の影響で海鮮丼の価格を上げることも検討されましたが、藤山さんは「昔ながらの食堂なので、この価格に魅力を感じて通ってくれてる方も多いと思います。できるだけこのままの価格で提供していけたら…」と話されていました。
常連の方が多く、席数も少ないため、初めての方はお時間にゆとりを持って来られることをおすすめします。
宇部魚市場㈱
魚市場食堂を運営する宇部魚市場㈱は、宇部市地方卸売市場で毎朝セリを行い、集まった魚はスーパーや料理店、消費者に届けられています。
また、自社の加工場でマグロの加工や鱧（はも）の骨切り、鮮魚全般の加工を行い、全国各地に発送されています。
宇部市の学校給食にも卸されていて、市民の方にも地元の魚を食べてほしいという想いを強く持たれています。
ふるさと納税
宇部は他県よりも地物の水揚げ量がかなり多いそうですが、年々、漁師の減少や魚離れの影響もあり、消費は下降気味だということです。
そこで宇部魚市場㈱は、消費拡大の取り組みとして「ふるさと納税」への出品を約10年前から始めました。
ふるさと納税での一番人気は「宇部産ワタリガニ」です。
他にも国産とらふぐ、鱧（はも）、れんちょう(アカシタビラメ)、白ミル貝、宇部産天然鮮魚等、年間を通して、獲れる魚介類18品が出品されています。
年々、返礼品に選んで頂ける機会は増えており、リピートされる方も多いそうです。
宇部魚市場の梶矢さんにお話しを聞きました。
梶矢淳二さん最初は右も左もわからなかったふるさと納税ですが、年々頼まれる方が増えてきて、宇部の魚の美味しさをわかっていただけてるのかなと嬉しい気持ちです。
県外の方や、宇部を離れた方からは、宇部の魚はやっぱり新鮮で美味しいし、特に刺身は絶品だと言われます。
宇部の魚は県外に出荷しても非常に評価が高いです。
市外の方はぜひ、ふるさと納税を利用して宇部の魚を食べていただきたいです。
宇部のみなさんへメッセージ
梶矢淳二さん当たり前すぎて忘れてしまいがちですが、宇部では新鮮な魚がすぐに食べられる環境で、本当に恵まれていると思います。
今は冷凍品が多く出回っていますが、生の魚の美味しさには勝てません。スーパーでも「宇部産」と表記された魚を選んで買っていただければ嬉しいです。
魚市場食堂にもぜひ食べに来てくださいね。
店舗情報
| 店舗名 | 魚市場食堂（宇部魚市場㈱） |
|---|---|
| 住所 | 〒755-0027 山口県宇部市港町二丁目5 |
| 営業時間 | 11:00～14:00 |
| 営業日 | 月曜、水曜、金曜 |
| TEL | 0836-31-3434 |
| 取材日 | 2024年4月3日 |
| 駐車場 | あり |
| うべとっぴん | https://ube-toppin.com/shop/3388/ |
※こちらの記事の内容は2024年月4月24日現在の情報です。
記事は内容、金額等変更の可能性があります。
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